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リユースとは

リユースとは、英語で「再使用」という意味の単語です。使用済みの製品をごみにせずに繰り返し使うことを意味します。

「一つのものを捨てずに大切に使うこと」が文字通りの意味ですが、リユースを可能にする製品の提供、修理などアフターサービスの充実もリユースに含まれます。

また、他人への譲渡などにより、一つのものが複数の人間に長く使われることもリユースです。

リサイクルとの違い
リユースは、まだ使えるものを有効利用する点で「リサイクル」と意味が似ています。

しかし両方の言葉の意味には、違いがあります。

リサイクルは、廃棄物からまだ使える部分を取り出し、原材料やエネルギー源として利用することを意味します。

再生紙やアルミニウム缶など同じものに再生することはもちろん、ペットボトルから衣料を作ることなども含まれます。

また、ごみを燃やした際に出る熱を発電などに利用する「サーマルリサイクル」もリサイクルの一種です。

サーマルリサイクルについては、こちらの「サーマルリサイクルとは?メリットや問題点をわかりやすく解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
リユースは、使用済み製品をそのままの形で使う点で、リサイクルとは異なります。

加工や化学処理が必要なリサイクルに比べ、より環境に優しく、お財布にもおトクな取り組みです。

さらに、消費者である私たちの心構えひとつで、すぐに始めることができるのも、リユースの特徴です。

リユースの例

リユースにはどんな取り組みがあるのか、ここでは具体例を見ていきましょう。

フリマなどの活用
フリーマーケットは、広場や公園などを会場に、人々が不要なものを持ち寄って、安い値段で販売する催しのことです。

出品者にとっては不要でも、購入者にとって価値があると判断されれば、その品物は捨てられずに長く使われます。

フリーマーケットはフランスがルーツで、1970年代のオイルショックを機に広く普及したと言われています。

フリーは昆虫の「蚤」の意味で、日本語では蚤の市と言われます。

また米国ではしばしば民家の車庫で開かれたことからガレージセールとも言われます。

出店者はレジャーシートなどを広げ、その上に売りたいものを並べて店開きをします。

購入者は会場を品定めしながら巡り、お気に入りの品を見つけて購入します。

また近年では、オンライン上に出品するフリマアプリも広く普及しています。

フリマアプリに売りたい商品の写真や販売価格をアップし、希望者が購入すれば商品が届けられるという仕組みです。

さらに、住民から持ち寄られた不要品を修理し、安い値段で売る「リユースプラザ」などの施設が地方自治体により開設されています。

リユース家電

若者中心に高まるリユース家電人気、ヤマダHDは新工場建設で取り込み狙う:工場ニュース(2/2 ページ) - MONOist
フリーマーケットに出品される商品は小さなものが多いですが、最近ではテレビ、洗濯機、冷蔵庫といった大型家電も再生・商品化されています。

これらはリユース家電と呼ばれています。

家電量販店などで引き取られた使用済みの家電を、業者が点検・分解・洗浄し、さらに動作確認した上で、もう一度利用できるようにして販売します。

修理しきれなくてもそのまま廃棄することはなく、使える部品を回収し、他の製品に融通します。

お下がり
日本では伝統的に、昔からリユースの取り組みが行われています。

兄や姉が着ていた服を、弟や妹がもう一度着る、いわゆる「お下がり」です。

服以外でも、おもちゃや本、学習用品、乳母車なども兄弟姉妹や親戚、友達などの間で譲り渡され、何度も活用されてきました。

詰め替え品の購入
シャンプーやハンドソープ、洗濯洗剤などのボトル製品は、詰め替え商品を積極的に利用することで、同じ容器を何度も使うことができます。

ボトル製品はプラスチックの容器が主流です。それなりにしっかりした作りなので、簡単に壊れるといったことはありません。

液体以外にも、トイレの芳香剤、ウェットティッシュ、インスタントコーヒーでも詰め替え商品があります。

ある化粧品会社では、400ミリリットル入りシャンプーの場合、ボトル2回分の詰め替え商品を使うことで、プラスチックごみを83%削減できるとしています。

 

リターナブル瓶製品の購入

ガラスびんのリユース、リサイクル/小学生のための環境リサイクル学習ホームページ
ジュースなどの飲料では、回収した瓶に商品を詰め替えて何度でも再使用する「リターナブル瓶」が用いられることがあります。

消費者から回収された瓶は、洗びん工場できれいに洗浄されます。

さらに、びん詰め工場で再び中身を詰めたのち、商品として販売されます。

このサイクルが何度も繰り返されます。

明治時代から回収されたきた一升瓶やラムネの瓶をはじめ、牛乳瓶、ビール瓶など、リターナブル瓶にはさまざまな種類があります。

リユースが必要とされている背景

リユースが推進されるのはごみの減量化のためですが、その背景には、埋め立て処分場の容量逼迫をはじめ、地球温暖化問題、資源の枯渇など、さまざまな課題があります。

埋め立て処分場の容量逼迫
われわれが排出したごみのうち、リユース、リサイクルできないごみは焼却施設で燃やされ、焼却灰は最終処分場で埋め立てられます。

環境省によると、2019年度末の最終処分場の残余容量は9,951万立方メートルで、前年度に比べ1.8%減少しました。

このままのペースでいくと、あと21年ほどで処分場は満杯となってしまいます。

最終処分場は広い用地が必要で、山間部を切り開いて造成すれば、自然破壊を引き起こすことも考えられます。

さらに、住民の反対運動もあり、新しく造成するのは難しくなっているのが現状です。

温室効果ガスの増加

焼却施設でごみを燃焼すると、温室効果ガスのCO₂を排出します。

温室効果ガスが増えれば地球の気温が上がり、海水面の上昇や異常気象などさまざまな問題を引き起こすことにつながるのです。

生ごみや紙、木くずなどは、原料が植物の為、植物が育つ過程で空気中から取り込まれたCO₂が再度放出されるものとみなすことができます。

しかし、石油が原料のプラスチック製品の場合はそうはいかず、多くのCO₂を排出してしまいます。

温室効果ガスについては、こちらの「温室効果ガスとは?特徴や種類をわかりやすく解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
資源の枯渇
プラスチックの原料は石油です。

プラスチック製品やプラスチック包装の使い捨ては、限りある石油を使い続けることと同じ意味を持ちます。

2017年末現在で確認されている採掘可能な石油の埋蔵量は、1兆6,966億バレルです。

このままのペースで使い続ければ、石油はあと50年で枯渇すると言われています。

環境問題への対策

自然破壊や資源の枯渇、地球温暖化などに対する対策として、ごみの減量化以外にもさまざまな取り組みが行われています。

緑化、植林
埋め立て処分場の造成などによる自然破壊で緑が失われた分、木を植えれば、CO₂を吸収してくれることとなり、地球温暖化の防止につながります。

再生可能エネルギーへの転換
石油などの化石燃料は埋蔵量に限りがあるので、いずれ底をつきます。

一方、太陽光や風力、バイオマスなどの資源は枯渇しません。

このような背景により、化石燃料による火力発電から、再生可能エネルギーへの転換を図る機運が世界的に高まっています。

2021年10月に経済産業省が示した「第6次エネルギー基本計画」では、現行の電源構成で76%を占めている化石燃料の比率を、2030年度には41%まで引き下げる目標が設定されました。

代わりに再生可能エネルギーの比率を18%から36~38%程度まで引き上げる姿勢を示しています。

セカンドストリートには、大型リユースショップのフルスペックリユース、総合リユースショップのトータルリユース、
アパレル特化のアパレルリユース、ブランド古着特化のユーズドセレクト、その他各種専門店があります。
各タイプの魅力や取扱アイテムをご覧になり、ぜひお気に入りのお店を見つけてください。